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〜〜〜 大国主命と因幡の白うさぎ 〜〜〜
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  平成6年度に小坂各戸に配布された氏子のしおりに掲載されている昔話『大国主命と因幡の白うさぎ』です。

  小坂諏訪神社に祀られている三柱の神様、建御名方命たてみなかたのみこと(弟)、事代主命ことしろぬしのみこと(兄)、そして大国主命おおくにぬしのみこと(父)。
  物語は大国主命おおくにぬしのみこと八上比売やがみひめへ求婚に行く途中での出来事が描かれています。

  それでは『大国主命と因幡の白うさぎ』をお楽しみ下さい。


★★ 『大国主命と因幡の白うさぎ』 ★★


  大国主命・・・小坂諏訪神社の御神体


   昔、因幡いなばというところの近くの海にある小さな島に一匹のうさぎがいました。
  ある時うさぎは海の向こうの広々とした国をながめて、「あの広い国に行ってみたい」と思いました。
  しかし自分は海を渡ることはできません。
  そこでうさぎはワニザメをだまして渡ろうと考えました。
  「ワニザメさんよわたしたちうさぎの仲間とあなたの仲間ではどちらがたくさんいるだろう。仲間を集めて向こう岸にむかって頭を出して並んでおくれ。
  わたしが教えてやろう。」
  こうしてうさぎはズラリと並んだワニザメの頭の上をピョンピョン飛び越え岸のすぐそばまでやってきました。
  そして最後のサメの頭の上で「お前たちはわたしにだまされたんだ。わたしはただこちらの岸に渡りたかっただけだ。」
  と本当のことを言ってしまいました。
  するとサメは怒ってうさぎをつかまえ皮をはぎとってしまいました。
  あか裸にされたうさぎはその痛さに泣き叫びました。
  するとそこに大勢の神様が通りかかりました。
  大国主命おおくにぬしのみことの兄弟たちです。
  因幡の八上比売やがみひめに結婚を申し込みに行く途中です。
  「うさぎよ、何をそんなに泣き叫んでいるのか。」
  うさぎがわけを話すと神たちはおもしろがって「海水で体を洗い、風に当たって寝ていればよい。」
  と、うそを教えました。
  いうとおりにすると痛みはさらにひどくなりました。
  しばらくして、大国主命が通りかかりました。
  兄たちの荷物を持たされたために遅くなったのです。
  命は「真水で体を洗い、がまの穂を敷いてその上に寝ていなさい。」
  と教えてやりました。
  「あの兄弟たちのだれも八上比売と結婚することはないでしょう。荷物まで背負っているあなたこそが八上比売を得られるでしょう。」
  そう予言しました。
  そしてその予言どおり命は八上比較と結婚することができたということです。




★★ 昔話 ★★

     



 ◆掲載資料◆
 平成2年度 氏子のしおりより、翁の昔話『小坂の大火』
 平成3年度 氏子のしおりより、創作民話『雨乞いと唐猫』
 平成4年度 氏子のしおりより、『国譲りの神話』
 平成6年度 氏子のしおりより、神々の話『大国主命と因幡の白うさぎ』





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